急性期病院にいたころ、わたしの年収は約400万円でした。そこから療養病棟に移って約500万円になり、今の有料老人ホームでも500万円前後です。夜勤も残業も減ったのに、なぜ給料は上がったのか。実際の給与条件を比べながら、その理由を整理します。
- 3つの職場の給与と勤務条件
- 年収が約400万円だったころ
- 年収が約500万円になった転職
- 年収が上がった理由① 基本給の水準が違った
- 年収が上がった理由② 賞与の月数が違った
- 年収が上がった理由③ 夜勤手当の単価が上がった
- 施設に移っても、年収は変わりませんでした
- 給料は上がって、負担は減りました
- 求人票の給与で、わたしが確認したこと
- 同じ転職をしても、同じ結果になるとは限りません
- まとめ
3つの職場の給与と勤務条件
急性期病院では夜勤が月8回で、残業もあるのが普通でした。療養病棟では夜勤が月5回に減り、定時で帰れる日が多くなりました。今の有料老人ホームでは夜勤が月2回ほどで、残業もほぼありません。
給与は地域や勤務先、経験年数によって変わります。ここで紹介するのは、わたしが実際に経験した一例です。同じような求人があるかどうかは、転職エージェントや求人サイトなどで最新情報を確認してください。
| 比較項目 | 急性期病院 | 療養病棟 | 有料老人ホーム |
|---|---|---|---|
| 年収 | 約400万円 | 約500万円 | 約500万円 |
| 夜勤回数 | 月8回 | 月5回 | 月2回 |
| 残業 | あるのが普通 | 定時で帰れることが多かった | ほぼなし |
年収が約400万円だったころ
急性期病院にいたときの年収は約400万円でした。このなかには賞与、夜勤手当、残業代も入っています。夜勤は月8回。残業代が削られることなく全額出ていたのはよかったです。
とはいえ、残業代込みで約400万円だったので、正直なところ複雑な気持ちでした。
夜勤を増やせば、もう少し年収は高くなったのかもしれません。ただ、月8回からさらに増やす選択肢は、わたしのなかにはありませんでした。
年収が約500万円になった転職
療養病棟に移ったあと、年収は約500万円になりました。でも、夜勤は月5回に減っています。残業も、定時で帰れる日のほうが多くなりました。
急性期のときに得ていた残業代は、ほぼなくなったことになります。それでも年収は約100万円増えました。
理由は、頑張り方を変えたからではありません。給与の決まり方が違う職場に移ったからでした。
年収が上がった理由① 基本給の水準が違った
これが地味に効いています。基本給なので、月によってもらえる額が増えたり減ったりするものではありません。基本給が高ければ、毎月もらえる額が増える。単純な話ですが、とてもありがたかったです。
急性期の職場と療養病棟では、基本給に月3万円から5万円ほどの差がありました。この差が毎月積み上がると考えると大きいです。
そして、基本給はそれだけで終わりません。次の賞与にも影響します。
年収が上がった理由② 賞与の月数が違った
急性期では基本給の3.0か月分、療養病棟では4.5か月分でした。どちらも年2回の合計です。
1.5か月分の差があり、しかもその1か月分にあたる基本給自体が上がっています。ここが二重に効きました。
求人票を見るときは月給の額に目が行きがちですが、賞与が何か月分かによって年収は大きく変わります。わたしの場合、年収が約100万円上がった理由として、基本給と賞与の違いが大きく影響していました。
年収が上がった理由③ 夜勤手当の単価が上がった
夜勤1回あたりの手当は、2万円から2万8,000円になりました。1回で8,000円の差です。
ただし、回数は月8回から5回に減っているので、夜勤手当の合計だけを見れば増えてはいません。単価は上がったものの、回数の減少分を埋めるところまではいかなかった、という位置づけです。
言い換えると、わたしの年収が上がったのは夜勤のおかげではありません。基本給と賞与のほうが、影響は大きかったと考えています。
施設に移っても、年収は変わりませんでした
今は有料老人ホームで働いています。年収は約500万円で、療養病棟のころとほぼ同じです。
夜勤は月におよそ2回まで減り、オンコールはなく、残業もほぼありません。年間休日は120日です。
ただし、施設の給与は運営会社や地域によって差が大きい部分だと思います。住んでいる地域の施設や病院の条件は、転職エージェントや求人サイトの最新情報で確認するのがよいと思います。
給料は上がって、負担は減りました
正直に書くと、給与が上がった代わりに何かがきつくなった、ということはありませんでした。夜勤の回数も残業も減り、収入は増えました。生活は明らかに楽になりました。
「しんどくて、残業も多い。だから給料がよい」と思いたくなるかもしれませんが、実際にはそうとは限りません。看護業界では、地域や勤務先によって給与の基準や働く環境が変わるため、負担が減っても給料が上がることがあります。
ちなみに、今の仕事で業務上の疲労をあまり感じないのは、自分が「こういう仕事をしたかった」と思える業務ができているからだと思います。誰かにとっては、わたしが今している仕事をしんどいと感じるかもしれません。
求人票の給与で、わたしが確認したこと
給与を比べるときは、年収の数字だけを並べるのではなく、その内訳まで見るようにしていました。
月給に夜勤手当や各種手当を含めて掲載している求人もあります。基本給はいくらなのか、賞与は何を基準に計算されるのかを分けて見ないと、ほかの求人と正しく比べにくいからです。
- 月給として書かれている額に、何が含まれているか
- 基本給はいくらか
- 賞与は基本給の何か月分か。金額表記なら、固定額か過去の実績か
- 夜勤手当は1回いくらで、月に何回入る前提か
- モデル年収は、夜勤を月何回した場合の金額か
- 残業代は全額支給か、固定残業代を含むなら何時間分か
同じ転職をしても、同じ結果になるとは限りません
わたしの年収が上がったのは、基本給と賞与の水準が違う職場に移れたからです。急性期から療養病棟や施設へ移れば必ず上がる、という話ではありません。逆のケースもあると思います。
地域、勤務先の規模や運営方針、経験年数、夜勤の有無などによって、給与の決まり方は変わります。
わたしは転職や給与体系に詳しかったわけではないので、転職エージェントから見るべきポイントを聞き、細かい条件を確認して決めました。
まとめ
急性期で年収約400万円、療養病棟と有料老人ホームで約500万円。夜勤は月8回から5回、そして2回へ減り、残業もほぼなくなりました。
年収が上がった理由として大きかったのは、基本給の水準と賞与の月数です。夜勤手当の単価も上がりましたが、生活リズムを崩す夜勤が苦手な人は、夜勤回数を増やすよりも基本給や賞与をよく見るほうが、私生活との両立もしやすいと思います。
年収を上げたいときは、夜勤を何回できるかだけでなく、基本給はいくらか、賞与は何か月分かまで確認することが大切です。求人票の詳しい給与条件まで比べられる状態にしておくと、転職時の判断がしやすくなります。